健康診断、再び

今まで健康診断に反対していたことは以前にも書いた。
健康診断拒否

月曜日に健康診断を受けてきた。希望の日を書いて書類を出すように言われていたがわざと出さなかったら、やっぱりKさんから電話。「今年はどうしますか?」「今年は受けますので、何時どこに行けばいいですか」とすんなり。

もともと今年も受けるつもりはなかったのだが、催促の電話がある前の週、丸1週間体調が悪かった。単に腹痛と下痢で始まったので、単なる急性胃腸炎と思っていたら、普通は2−3日で良くなるはずのそれが、4,5日経っても良くならないので不安になり始め、7日目に入ったときはいわゆる「シマウマ」が頭をよぎり始め、胃潰瘍の出血(そういえば最近忙しかったなー)、胃潰瘍胃潰瘍、十二指腸潰瘍(ああー家庭医なのでシマウマが思いつかない!)なども考え、そういえば便も黒いような気になっていた。

ということで、今年は「知りたくない権利」ではなく「知る権利」を行使。ただし、やっぱり根拠のない心電図と胸部レントゲンは拒否しました。
結果は無事、貧血なく、LDLも目標以下、以前消失していたB型肝炎の抗体も再出現、血糖も肝機能も、根拠がないから反対していたC型肝炎も陰性(血液検査の中の項目まではこちらで決めさせてもらえなかったのです)、蛋白尿もなし。
無事検査した範囲の異常のないことが証明されたのでした。

さて、「検査した範囲の異常のない」とあえて書きましたが、それはすなわち私が健康、ということを意味するのでしょうか。
仮に、これで私がタバコを40本吸い、残業続きで帰宅はいつも午前様、家族ともすれ違い、しかも極度の不眠症に悩まされていたとしても健康といえるのでしょうか。
今の職員健診ではそのような不健康を拾い上げる仕組みがないのです。
本当に「健康」診断なのか。
以前いたレジデント(研修医)が'false sense of reassurance'(間違った安心感)という言葉を使っていたが、いわゆる人間ドックや健診で、本当にあなたの健康はチェックされているか考えて欲しい。

本当に健康の確認をしたければ、まず全うな医師(予防のことをよく知っている)に話をきちんと聞いてもらうこと、そして必要と思われる検査を、医師と相談の上選択して行なうこと。このスタイルの健診(チェックアップといいますが)、アメリカでは普通にかかりつけ医がやってくれるんだけど、日本では見つけることすら大変です。何でカナ。

ちなみに、やっぱり採血はいやだった。


そして、血圧は.........


ううっ!