後期研修のkeyword

初期研修必修化元年の研修医が来年春初めて2年間の初期研修を終える。それに伴い、現在各研修病院は後期研修のプログラム作りに大忙しである。最初から後期研修を主眼としてやってきたため、すでにプログラムも出来ており家庭医診療科は例年通りの宣伝活動と少し前倒しのリクルート(今回の事とは関係なく、応募者から苦情が出ていた)を行なうだけだが、自分が勤める病院全体としては後期研修のプログラム整備はまだまだで、今回の流れに遅れるわけにはいけないと、他病院との差別化のために主要メンバーだけでbrainstormingを行い、研修委員長のフィルターを経て後期研修のキーワードが決まった。当院の初期研修医のキーワードは4T’s(Tailored, Targeted, Translational, Transdisciplinary)であったが、今回の後期研修はLOVE (L: Learner- centered, O: Outcome-based, V: Variation, Variety, E: Clinical Excelence, LOVE: 女性、異文化に寛容)となった。LOVEは病院全体のmission statementの3つのキーワード (Global, Challenge, Love)の一つでもある。まあ、むずがゆいといえばむずがゆいが、この時代あえてこのぐらいストレートなら、かえって気持ちいい。私の研修に対する考えが採用されたからというわけではないが、すでに、家庭医の後期研修プログラムには全ての概念が組み込まれており、今まで通りの事をすれば良い。という事で、一安心。(うちのプログラムを知る人なら納得いくと思う)そして、病院として、現在の家庭医の指導方針がendorseされた、という事で、大きな一歩である。さて、当院の他科、他院はどうでるか。
これからの教育(医学教育も含めて)はlearner-centetred, outcome-basedが鍵である。