日本にいるアメリカの家庭医

興味深いデータを一つ。アメリカ家庭医専門医認定委員会Amrican Board of Family MedicneのHPからアメリカ国外に在住の家庭医専門医のうちわけが見られる。その中から2桁以上のものを挙げると、7カ国しかない。おそらく登録の住所でわけているので、ここにはアメリカに滞在中の日本人は含まれない。
Diplomate Statistics

Country Breakdown of International Diplomates (August 2004)

Canada 254
Japan 22
Australia 19
England 18
Isreal 18
China 15
Ireland 11

Canadaの数の多さは理解できるとしても、日本はそれに次ぐ2位である(大差はあるが)。この22という数字は、私が把握している名前を具体的に数えた総数と一致する。
アメリカで臨床研修をする外国人医師の統計では日本は全く上位に上がらないので、(インド、パキスタン、ドミニカ、オランダ、フィリピンなどが上位を占める。ECFMG annual report)ここからいくつか考察をするとすれば、

アメリカに臨床研修に行く日本人は他の国の人と違い、自国に帰る。(かなり高率で)
日本は他の国と違い、自国で家庭医になるのが難しいから海外へでる(アメリカの臨床留学が大変といえども、他の国へ行くことに比べれば、制度も明確、fair,そして入りやすい)

などだろうか。これに加え、現在アメリカで家庭医として研修中の日本人が20名弱、資格を取って、そのままアメリカにいる人たちが、10名強で、合計50名前後になる。

もちろん、それぞれアメリカで家庭医になる事情は違うので、全員に期待できるわけではないが、これだけの人数がいるのだから、もう少し力を合わせることが出来れば、と常日ごろ思っているのだが、それぞれの事情、現場の仕事など、実際は難しい。

といっていては何も進まない!