生物心理社会モデルを中学生に教える

生物心理社会モデル(Biopsychosocial model)とは、G.Engelが1977年にサイエンス誌で提唱した、患者への新たなアプローチの方法である。端的に言うと人間の生物学的部分、心理学的部分、社会環境は互いに影響しあっており、独立で分離することは出来ない。したがって、全ての疾患は、それぞれの比重の差はあれ、単独の原因に帰結できない、または原因がその3つの領域のうち一つであっても、それによって全ての領域が影響を受ける。なので、患者をケアする際はその全てを考慮することが不可欠である。という立場。
Wikipedia(英語で済みません)

もちろんどの科の医師でも必要な考え方であるが、家庭医療では特にその哲学の中心をなしている。

と前置きが長くなってしまったが、うちの科で引き受けた仕事で、某私立中学2年生の1クラス29人に対して、この生物心理社会モデルの重要性を理解してもらうためのWSを来週行なう予定である。担当のレジデントが知恵を絞ってくれ、ほぼ準備は出来ているが、とってもexcitingな企画で、本番が楽しみなのだ。(私はその場に言わせることは出来ないが)

さて、皆さんならどのように企画、運営しますか?