最新「学び方」

最近ご無沙汰だった雑誌「プレジデント」を久しぶりに購入。特集は「最新「学び方」」。
【2005年8.29号:目次】
まだ途中だが、教育の原理を知っているものとしては、当たり前といえば当たり前の事しか書いていない。いわゆる成人学習理論に基づいた学び方が理論的な話なくそれぞれの具体例で挙げられている。たとえばプロジェクト志向型学習。「はい今からRakelの家庭医療学第3章をみんなで読みましょう」ではなく、「今困っている患者さんはかなり家族環境が複雑。この患者さんに良いケアを提供するためにはどうもFamily Dynamicsをきちんと勉強し直す必要がありそうだ。30分だけRakelの家庭医療学の関係あるところを読んでおこう」など。
現代人は時間もないし、勉強のための勉強は面白くないし、いかに実務の中に勉強を組み込むか。(融資の稟議書を書くために横で財務分析についての本を開いていても、誰も怒らない、という例)言い換えると以下に給料をもらいながら勉強するか、という事になるんですけど。それが給料を払う側にとっても収入増もしくは何らかの価値がアップするのであればWIN-WINで丸く収まる。
とにかく教育を知る者にとっては当たり前の事しか書いてないが(それでもそれを実践している多くのビジネスマンの例は参考になるが)、こういう事が特集になるということは、以下にまだ一般の人に「効果的な学び方」の秘密が明かされていない、'how to learn'のノウハウについて体系的に教えられていないという事の裏返しなのだろうか。

夏、といえば、読書(でもなぜ?)という事で、必読100冊といった記事もあります。

別にプレジデント社の回し者ではないんだけれど、良いものは良いものとして紹介します。

成人学習関連の図書
この中の『おとなの学びを拓く ─自己決定と意識変容をめざして』著/パトリシア・クラントン  訳/入江直子,豊田千代子,三輪建二。分かりやすいです。


おとなの学びを拓く―自己決定と意識変容をめざして

おとなの学びを拓く―自己決定と意識変容をめざして


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